ハンドクリームを塗りすぎるとどうなる?予想外の結末を知っておこう

ハンドクリームを塗る女性

家事や仕事で手は毎日、酷使されています。

このご時世なので、手洗いやアルコール消毒が頻繁になり手が乾燥したり手荒れされる方も増えていることでしょう。

毎日のケアにハンドクリームが手放せない方が多いのではないでしょうか?日々必死にハンドクリームを塗っていると、ついつい塗りすぎてしまったと感じてしまうときもあるのではないでしょうか。そうしたときには…

ハンドクリームの塗りすぎは問題ないの?

と感じてしまうもの。私もハンドクリーム初心者の頃にはこの悩みは常についてまわりました。

確かにまめにハンドクリームを塗って保湿するのが大事なのは分かるけど、塗りすぎても大丈夫なのか?そんな不安がつきまとってしまうんですよね。

そうしたことを思い返しつつ、ハンドクリームを塗りすぎるとどうなるかについてあれこれと解説していきます。また合わせて、ハンドクリームの適切な使い方、ハンドクリーム選びのポイントにも触れていきますので、ぜひぜひ一緒に見ていきましょう。

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監修薬剤師 大嶋太郎

寒くなる季節に、手肌の乾燥が気になる方も多いかと思います。しかし、多量のハンドクリームの使用は逆効果となる可能性があることをご存じでしょうか?今回は、ハンドクリームの適切な使い方と注意点について、詳しく解説いたします。

ハンドクリームを塗りすぎるとどうなる?

まずは結論からご紹介していきましょう。

これが答えです。

保湿という観点からいえば、ハンドクリームは塗れば塗るほど良いので、塗ることで絶対的にダメというポイントはないんです。

ただし、テクスチャの問題で好みから外れたハンドクリームであれば塗りすぎて違和感が出ることもありますし、そもそも自分の肌に合っていなければ塗れば塗るほど問題となる可能性もあります。

その他、細かいところまで出していくと、ハンドクリームの塗りすぎで以下の4つのデメリットが出る可能性は存在します。

  • べたつき・テカリ
  • 肌トラブル
  • 逆効果
  • シンプルにコスパが悪い

それぞれ可能性は決して大きいものではありません。ただデメリットと聞くと捨ておけないものでもありますよね。1つ1つについて詳しく見ていきましょう。

ベタつき・テカリ

サラサラ系ならさして気にはならないのですが、べた付きが強めなハンドクリームを塗りすぎると、当然ですがベタベタしてしまいます。その状態ですぐに物を触ると跡が付く。これは困りものですよね。

手がベタついていたりテカリがあると、ほこりや小さなゴミ、服の繊維、髪の毛等が付きやすくなってしまうのも厄介です。

保湿はちゃんとできるけど日常生活にストレスが出ることはやはりデメリットになってしまうもの。だからこそハンドクリームは塗りすぎないことが大切だといえます。

肌トラブル

ハンドクリームをたっぷり塗っているのに乾燥や手荒れが改善しないことがあります。お肌に合ってないことがあります。また、お手入れしているのにも関わらずかえって手荒れになってしまうトラブルもあります。

これはほとんどの場合、自分の肌に使っているハンドクリームの成分が合っていないことから起こるとお考えください。

そのように自分に合わないハンドクリームを使うことは少量でも悪影響があるもの。これが大量となるとより大きい影響が出てしまいますよね。だからこそ自分に合ったハンドクリームを見つけることが大切になってきます。

逆効果

ハンドクリームを塗りすぎることで逆効果の例があります。

保湿力の高いハンドクリームは油分を多く含んでいるため、毛穴を塞いでしまいニキビができてしまう場合もあります

とはいえ、これは凄まじく大量のハンドクリームを使った場合に起こる問題であり、多少の量の使い過ぎであれば気にしすぎる必要はありません。

シンプルにコスパが悪い

また塗りすぎはコスパの面でもったいないことになります。

塗れば塗るほどハンドクリームはより減っていきますので、お金が余計に掛かってしまいますよね。

多く塗っても問題がないとはいえ、適切な量を塗れば効果的には十分なもの。ハンドクリームは消耗品ですので、用法、用量を知って適切な使い方で効果を得るのがいいでしょう。

ということで、ここからはハンドクリームの適切な量と塗り方を簡単に解説していきます。

ハンドクリームの適切な量

指先のハンドクリーム

ハンドクリームの適切な量はおおよそ人差し指の先から第一関節までの長さ分位が妥当です。それ以上の量を沢山塗る必要はありません。

全体が湿ったなくらいのイメージですね。びしょびしょとかベタベタになると塗りすぎと考えてオッケーです。

なお、塗る量や塗る回数が少ないとせっかく塗っていても効果が得られないものですので、適量を塗ることがやはり大切です。

そうそう。ハンドクリームを塗る頻度やタイミングについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね~。

ハンドクリームの正しい塗り方

ハンドクリームを塗る際には正しい手順が存在します。

  1. 適量を手の甲に乗せる
  2. 反対側の手の甲を合わせて円を描くように塗り広げる
  3. 手の甲につけたハンドクリームを手全体に伸ばす
  4. 指先や爪の細かい部分まで塗り込み手首の方へ伸ばす

この流れが理想だと考えてください。

ハンドクリームは、手の平ではなく手の甲に乗せるのがポイントです。なぜなら、手の平より手の甲の方が乾燥しやすいからです。先に手の甲に乗せておけば必然的に手の甲側がより保湿されますよね。

手全体に伸ばすときには手全体がしっとりしたらOKです。足りない場合はハンドクリームを少し足すといいでしょう。これは手のひら側にでも構いません。

関節のシワの辺りなど特に乾燥しやすい部分にはその部分だけ重ね塗りするのも効果的です。そうした場所には塗り終えて5分位置いた後にもう一度ハンドクリームを軽く塗りましょう。

ハンドクリーム選びのポイント

ハンドクリームを試す人

ハンドクリームは自分の手に合ったものを選びたいですよね。自分の手に合ったものとは「手の状態に合ったもの」ということ。

ハンドクリームは成分によって大きく3タイプあります。成分によって効果が違うので、どんな手の状態におすすめなのは…

  1. 保湿系→カサカサタイプ
  2. 尿素系→ゴワゴワタイプ
  3. ビタミン系→ツルツル・ひび割れタイプ

このイメージで考えてみてください。

保湿系

一般的なハンドクリームのほとんどがこの保湿系です。

カサカサする乾燥が気になる方や、日常的に手荒れ予防したい方へおすすめです。

「尿素配合」「ビタミン配合」という表示がなければ、ほぼ「保湿系」と判断していいでしょう。シアバター、セラミドなどの保湿成分が配合されているものがおすすめです。

特に乾燥が気になる場合はヘパリン類似物質が配合されているものがいいでしょう。

尿素系

尿素配合のハンドクリームはゴワゴワと硬くなった皮膚を柔らかくする効果があります

ひじやかかとに使用するのもおすすめです。

注意点として、ひびやあかぎれ、傷のある所には尿素配合のものはしみるので使用を避けましょう。皮膚の硬さが改善されたら尿素系のハンドクリームは卒業でオッケー。保湿系へ切り替えるのがいいでしょう。

ビタミン系

ビタミン配合のハンドクリームは血行促進効果、細胞の再生を促す効果があります。

アルコール消毒や度重なる手洗いで皮膚が薄くなってしまった方や、ひびやあかぎれのある方におすすめです。手荒れの回復をスムーズに助けてくれますよ。

ビタミンE、ビタミンCが配合されているものが特に好ましいです。


ハンドクリームを塗りすぎたからといって大きな問題はありません。ただ、デメリットとしてべたつき・テカリ、肌トラブル、保湿されすぎによる逆効果、コスパの悪さは挙げられます。

適切な使い方で、自分の手の状態に合わせて成分を選ぶこと、そして適切な量を使うことが一番無駄なくハンドクリームを使うことに繋がっていきます。

肌のお手入れに不安というのは圧倒的に邪魔なもの。ハンドクリームの塗りすぎには注意しながら日々のケアを十分にして、ご自身の手をいたわってあげてくださいね!

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監修薬剤師 大嶋太郎

ハンドクリームは、適量を守って正しく使用することで、手肌を健やかに保つための強力な味方となります。日常のケアを見直し、乾燥知らずの美しい手肌を目指しましょう。肌に合ったクリームを選ぶこともとても大切なので、自分にぴったりの一品を是非見つけてください。

この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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