きび砂糖に危険性はある?上白糖と比べつつ掘り下げてみる

きび砂糖をすくう

さとうきびを細かく刻み、絞った汁を煮詰めて作った砂糖の一種が「きび砂糖」です。見た目は薄い茶色で、少し舐めてみるとしっかり甘みがあります。さとうきびの自然な風味が他の砂糖にはない、独特のコクを引き出してくれるのが特徴です。

きび砂糖は天然糖ゆえに健康に良いと言われていて、しかも美味しいという一石二鳥な存在ですね。しかし、驚くべきことに最近ではきび砂糖が危険なのではないかという意見も聞こえてくるようになりました(特に検索をしていると)

一人のきび砂糖ファンとしてはこれは由々しき問題です。

どういったところからそうした声が増えてきているのかを考察したいと思います。きび砂糖に危険性はあるのか、上白糖と比べつつ解説していきますので、ぜひぜひ一緒に見ていきましょう。

きび砂糖の危険性について

きび砂糖1
きび砂糖は、天然素材ですしミネラルを含んでいて栄養的にも優れている使いやすい砂糖です。

しかし、摂り過ぎることで体によくない影響が出てくる可能性があります。それではどのような危険があるのかを…

  • きび砂糖を過剰摂取すると何が危険?
  • 適量を摂取するならメリットが多いのがきび砂糖

こちらの2点について詳しく見ていきましょう。

きび砂糖を過剰摂取すると何が危険?

きび砂糖は、いくら天然素材といっても砂糖には変わりありません。100gあたり約380kalと高カロリーのため、摂りすぎには注意してください。砂糖の摂りすぎで”肥満”や”虫歯”といった病気に繋がる可能性や、肌荒れも出てきます。

これについては一般的に使われることの多い上白糖と同じ問題です。

そして上白糖にはない問題点が1つだけあります。きび砂糖には「ボツリヌス菌」が含まれている可能性があるので危険と言われているんです。

ボツリヌス菌とは、腸内環境の整っていない1歳未満の赤ちゃんにとっては最悪死に至る危険な菌です。基本的には、きび砂糖を作る過程で121℃で4分以上加熱することで、ボツリヌス菌は死滅するとされており、過度な心配は不要でしょう。

しかし、どのメーカーも同じような条件で加熱処理しているか分かりません。念には念を入れて心配な人は1歳未満のお子さんには食べさせないようにしましょう。私自身も息子が1歳になるまではきび砂糖の使用を控えていました。

適量を摂取するならメリットが多いのがきび砂糖

きび砂糖にはカリウムやマグネシウム、リン、鉄などのミネラルが含まれています。特にカリウムが多く、過剰なナトリウムを尿として排出する作用があるため、血圧を下げる効果やむくみ予防に期待ができます。

次に、きび砂糖はさとうきびの旨み成分が残っているので、料理に使うと味に深みやコクを出してくれます。肉を柔らかくしたり、魚の臭みを消す効果もあるので、料理好きには欠かせませんね。

このように適量を摂取するなら嬉しいメリットがあるきび砂糖ですが、同じさとうきびから作る上白糖とは何が違うのか、これについて説明していきます。

上白糖と比べるとどうなの?上白糖はよく危険って言われるけど…

固形のきび砂糖
上白糖は漂白していて危険なのでは?とネットでよく見かけますが、そんなことはありません。

きび砂糖と上白糖の違いは製造過程です。上白糖は、さとうきびやてんさいから原料糖と呼ばれる砂糖の結晶を取り出して精製し、不純物を取り除き真っ白に仕上げています。

化学的薬品は使われていませんし、上白糖そのものが身体に害を与えるという、科学的根拠は見つからないので安心してください。

ただし、上白糖はミネラルなどの栄養成分が抜け落ちてしまっています。そのため、他の砂糖に比べて血糖値が急上昇しやすく、体脂肪として蓄積しやすいという特徴があります。

その点においてはきび砂糖の方が良いというか、私がきび砂糖を選んでいる最大の理由がこの特徴ですね。

と言ってもいってももちろんきび砂糖も過剰に摂取しないように注意が必要です。ここは上白糖もきび砂糖も同じです。

なお、上白糖はきび砂糖と違って風味やクセ、色がないので料理やお菓子の見た目や味に影響を出したくない時には使いやすいです。さらに価格も他の砂糖に比べて安いので、手に入れやすいのも魅力だといえます。

こうしたメリットを考えつつ、上手く使い分けていきたいですね。


きび砂糖は非常に魅力的なお砂糖です。ただ、カロリーが高いので摂りすぎると健康に影響が出やすくなります。そしてボツリヌス菌が含まれている可能性があるため、1歳未満のお子さんには与えないようにしましょう。

こうしたデメリットが危険性があるといわれる所以であるというのが私の今回の結論です。

これらのポイントさえ避けられれば、きび砂糖はミネラルを含んでいて、料理に使うと味に深みがでて美味しく仕上がるお砂糖です。

危険危険と考えすぎるのではなく、状況に合わせてきび砂糖をぜひ上手く活用してみてくださいね😊

この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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