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バサ(魚)の危険性を掘り下げる!私は食べるけど子供には…

ばさ魚

最近たま~に見かける「バサ」という魚をご存じでしょうか。

実は私の義弟は魚屋で、その関係で結構レアな魚にも市場経由で出会います。そうしたレア魚の中でも個人的に注目しているのがバサ。ナマズ系の魚なんですが、あっさりした白身で中々美味しいんですよ

ただ、このバサ。一部では食べるのが危険という意見もあり、口に入れるのを避ける人も結構多かったりします。私も自分で食べる分には気にしないのですが、子供に食べさせるのはちょっと考えてしまったりはするんですよね。

今回はそうしたポイントを掘り下げるべく、バサが危険と言われている理由や根拠について詳しく解説していきます。

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バサってどんな魚?

魚の切り身

まずは、バサがどんな魚なのかを紹介していきます。

バサ魚は、ナマズ目パンガシウス科に属する白身魚で、顔を見るとナマズのようにヒゲが長いのが特徴的です。ベトナムなどの東南アジアで養殖されていて、最近では日本でも多く輸入されています。

フリーイラストを発見しましたのでシェアしますね。

バサのイラスト

スーパーで「パンガシウス」「バサフィッシュ」という名称で売られている魚を見たことがありませんか?あれがバサです!パンガシウスには和名がなく、輸入する際に各社が差別化するために「バサ」と名付けられました。

番組中、同様に安価で美味しいおかずの新しい食材「バサ」についても紹介があり「パンガシウス」と同じ種類の魚であると説明され、各水産会社が海外で独自に養殖をし日本に輸入しており、和名がなかった魚なので、各社が差別化の意味で、違う名前を付けて輸入されていることの説明がありました。引用元:鹿児島大学水産学部

「パンガシウス」なら、買い物中に見かけたことがある!という人も多いのではないでしょうか?クセがなく柔らかい食感が特徴です。調理がしやすく、私もムニエルにしたりフライにしたりとよく食べています。

バサは、成長速度が早く、低コストで生産できる魚として日本だけでなく、世界規模で輸出されている今注目の魚です。しかし、そんなバサ魚が危険と言われているそうなのですが、それはなぜなのでしょうか?理由を見ていきましょう。

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バサが危険といわれる理由

リスク

バサは柔らかくてどんな調理法でも美味しいという声がある一方で「食べたらいけない」「危険」という声もあります。私は市場を基本的には信頼しているので、こんな意見があるのかと最初は驚きました。

危険と言われる根拠は主に以下のとおりです。

  • 水質汚染と養殖環境の問題
  • 抗生物質や化学物質の使用
  • 品質管理の不安定さ
  • 水銀や重金属のリスク
  • 低品質な餌の使用
  • 輸入基準の違い

それぞれポイントが異なりますので、1つ1つ掘り下げていきましょう。

水質汚染と養殖環境の問題

バサは東南アジア、とくにベトナムのメコン川流域で多く養殖されていますが、この地域の川や水域は工業化が進み、生活排水や工場からの廃水が流れ込むことで汚染されているエリアが多いと言われています。

かつ、川や水路での養殖環境は、水が循環せずに溜まりやすいため、有害物質が蓄積しやすく、魚体に吸収されるリスクが強くなってしまいます。特に重金属(カドミウム、鉛など)や農薬などが含まれている場合があり、これが人体への影響を懸念する特に大きな理由だと考えられます。

抗生物質や化学物質の使用

バサは川や水路の狭い養殖池で育てられるため、病気が蔓延しやすく、養殖業者は抗生物質や化学物質を使用することが多いとされています。

過度な抗生物質の使用により、魚体に抗生物質の残留が発生しやすくなります。これを摂取した消費者が長期間にわたり低濃度の抗生物質にさらされると、体内の菌が耐性を持つ「薬剤耐性菌」が形成されるリスクがあります。

この耐性菌は治療が難しい感染症を引き起こす可能性があるため、食品における抗生物質残留は深刻な問題とされています。

品質管理の不安定さ

バサは比較的安価なため大量に流通していますが、急成長した産業であるため、品質管理の徹底が行き届かない場合があります。一部の養殖場や加工場では、水質やエサの管理が不十分であるケースがあり、これがバサの品質を下げる要因のひとつです。

特に、ベトナムやタイなど輸出国の規制は必ずしも厳格でない場合があり、適切な管理がなされていない可能性があります。とはいえ日本に輸入される際は厳格な検査が実施されています。

水銀や重金属のリスク

養殖環境や使用するエサの影響で、バサには水銀、カドミウム、鉛などの重金属が含まれる可能性があります。

重金属は人体に蓄積しやすく、特に妊婦や子供などの健康に影響を及ぼすリスクが高いとされています。また、中枢神経系、腎臓、肝臓などに悪影響を与え、発育中の子供に摂取されると発達障害のリスクも懸念ポイントですね。

特に、川や湖といった静止水域での養殖では、重金属が蓄積しやすいと言われています。

低品質な餌の使用

バサの養殖においては、コスト削減を目的に安価で栄養価が低い餌が使われる場合があるとのこと。

特に、魚の脂肪分や成長速度を早めるために、未精製の飼料や動物由来の副産物などが与えられる場合もあります。低品質の餌に含まれる物質がバサの体内に蓄積することで、食べた人に間接的に影響を及ぼす可能性はゼロではありません

また、エサの品質が低ければ、バサ自体の栄養価も低くなり、栄養バランスが偏る原因ともなります。

輸入基準の違い

これは日本国外でバサを口にする場合の話です。

バサは多くの国で消費されているため、各国の基準に合わせた検査が行われます。しかし、輸入基準や検査方法は国によって異なるため、品質のばらつきが生じやすいとされています。

日本では残留抗生物質や重金属の検査が厳格に行われますが、基準が緩い国もあります。基準が緩い国で輸入されたバサがそのまま市場に流通すると、消費者が有害物質にさらされるリスクが高まってしまいますね。

日本国内のバサは低リスク!ただし注意点も

ここまで何度か出てきましたが、日本では輸入されるバサに対して厚生労働省などの関係機関により残留抗生物質や重金属などを対象とした厳格な検査を受けています

簡単に言えば、ベトナムのバサの中でも特に安全に養殖されているものしか輸入しないということ。この観点において日本で購入できるバサは一定の安全を担保されていると考えられます。

また、問題が起きたら迅速に制度を整えてもいます。例えば2010年に一定の濃度以上の残留農薬がバサから検出されたので、検査をより厳しくするなどの施策を実施しました。

今般、国内における自主検査の結果、ベトナム産冷凍バサ切り身において基準値(0.001ppm)を超えるトリフルラリンが検出されたとの情報を入手したことから下記の食品については、食品衛生法違反の蓋然性を判断する目的で、残留農薬に係るモニタリング検査の頻度を30%に引き上げて対応するので、検査の実施方よろしくお願いします。


1 対象食品
ベトナム産バサ(ナマズ目パンガシウス科ギバチパンガシウス属のバサと称される魚)及びその加工品(簡易な加工に限る )。
2 検査項目
残留農薬(トリフルラリンを含む )

食安輸発0222第1号平成22年2月22日|医薬食品局食品安全部監視安全課

このように厳格に管理されているのがバサで、日本国内で食べる分にはリスクはかなり低いと考えて問題ありません。

とはいえ、検査をかいくぐって安全度の低いバサが市場に出回る可能性もゼロではないとも言えます(極めて低い確率でしょうが)。また、特定の基準をクリアしていても微量の抗生物質や重金属の可能性を完全に排除できるわけではありません。

冒頭でも触れたとおり、個人的には自分が食べる分には気にならないけど、まだ未就学児である私の子供に食べさせることは私の場合は避けています。私がポイントとしている注意点をいくつかご紹介しておきましょう。

食べる頻度を高くしない

健康リスクが全くゼロというわけではないため、バサを頻繁に食べるのではなく、他の魚種と組み合わせてバランスよく食べることが大切です。

特に妊娠中の方や小さな子どもについては、重金属や化学物質の蓄積リスクが懸念されることから、定期的な摂取は避けたほうがよいかもしれません。

バサは美味しい魚ですが、だからといって毎日食べないようにする。この意識が重要だと考えましょう。

品質を見極める

日本の基準をクリアした商品であっても、可能であれば信頼できるブランドや安全性の証明がある商品を選ぶと安心です。

特に、養殖場の環境や品質管理が厳格に行われているものを選ぶことが望ましいです。例えば大手スーパーのブランドであればある程度の安心感が得られますよね。

生での摂取は避ける

日本では加熱調理用に加工されているバサが多いので、生食ではなくしっかりと加熱して食べることで安全性を確保できます。

バサは淡白な味わいで、さまざまな料理に使えるため、加熱して食べることで安心して楽しめますよ~。

それでも食べたい!バサの魅力ってどこにある?

焼き魚

バサの危険性についての話は結構出回っています。

それでも市場に並んでいるのは、一定以上の安心感があることを前提としつつ、バサに需要があり、食べたい、美味しいと感じている人がいるからです。

私も時折バサを料理していますが、実はかつてアメリカに留学していたころにはかなりの高頻度で食べていました。あちらではキャットフィッシュ(ナマズ)という名前で売られていたのですが、唐揚げにすると本当に美味しいんですよ~

国内のSNSでも味については高評価が多いです。イメージしやすい良いツイートを見つけたのでシェアさせていただきますね。

見るからに美味しそうですよね。

バサの魅力と言われる部分をあげていきましょう。

  • 味にクセがない
  • どんな調理法でも合う
  • 柔らかく骨がないので食べやすい
  • 比較的値段が安い

すべて私が感じているものです。こうした嬉しい点があるからこそ時々購入してしまうんですよね。

私も、焼いたり揚げたり色んな食べ方を試していますがどの味付けともマッチして調理しやすいので、また買おうと毎回思います。

骨がないので、食べやすいというのも助かります。そして、何より他に並んでる魚よりも値段が安いため、手に取りやすいのもおすすめポイントです!


ここまで、バサが危険と言われている理由など解説してきました

確かに養殖環境への懸念は存在しますし、これについては単なる噂とは言えないでしょう。といっても食品安全基本法がある以上、心配しすぎる必要はないというのが私の意見です

もちろん、それを見て危険だと感じる場合は食べるのを避けるのが良いでしょうし、容認できる場合は食べるようにする。それくらいのイメージでの付き合い方で良いのかなと。

私自身も自分の子供には食べさせない以上、決して手放しで食べて大丈夫と主張しているわけではないですからね~😑

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この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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