アルペンザルツは体に悪い？その噂が出る理由と本当のデメリットとは
スーパーなどに並んでいる青いパッケージが特徴の「アルペンザルツ」。アルペンザルツとは、ドイツアルプスで2億5千万年をかけて育まれた天然の岩塩で、旨味やコクの強さが特徴です。
私は塩マニアで、アルペンザルツも当然試してきましたし、今でも自宅の主要調味料のラインナップに入っています。
そんなアルペンザルツですが、体に良くないという意見が一部に存在します。そうした話が耳に入ってくると、どうしても気持ちよく使うことはできませんよね。
ということで、今回はひとりの塩マニアとして、アルペンザルツが体に悪いと噂されるのはなぜか、体にいい塩と悪い塩についても解説していきます。天然の岩塩が使ってみたいけど、安全なのか心配な人は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
アルペンザルツって体に悪いの？
まずは結論から行きましょう。
- アルペンザルツは適量であれば健康に良い影響を与えると言われている
アルペンザルツには他の塩と同様に「塩化ナトリウム」が含まれていて、適度に摂取することで体内の水分バランスや神経伝達物質の正常な働きを維持するサポートをしてくれます。
さらに、一般的な精製塩にはない魅力として、カルシウムやマグネシウムなどの栄養分も含まれていることが挙げられます。
かつ、天然の岩塩のため、基本的に添加物が含まれていません。純粋な自然の塩として販売されているので、添加物を気にする人にもおすすめです。
「アルペンザルツ」は、2億5000万年前の岩塩層をアルプスの天然水で溶解し、異物を除去した岩塩です。まろやかでどんな料理にも合い、素材の美味しさを引き立てます。特にお肉料理におすすめです。素材にまんべんなく振ることができる、さらさらで固まりにくいお塩です。
ドイツ アルペンザルツ（岩塩） 250g｜KALDI ONLINE STORE
このように、栄養豊富で無添加なのがアルペンザルツの魅力です。
では、なぜアルペンザルツは体に悪いと言われているのでしょうか？その謎について、次の章で詳しく触れていくとしましょう。
アルペンザルツが体に悪いという噂はなぜ出た？
岩塩は様々な場所で獲れますが、中には粗悪品が混ざることもあります。その印象が強いため、アルペンザルツも体に悪いと混同される場合があり、それが噂の出どころだと私は認識しています。
「アルペン＝アルプスの」と翻訳できますので、アルペンザルツはアルプス山脈の岩塩です。アルペンザルツは日本の塩事業法に基づいて販売されていますので、粗悪品である可能性は極めて低いです。
財務大臣は、この法律の施行に必要な限度において、政令で定めるところにより、その職員に、塩製造業者、特殊用塩等製造業者、塩特定販売業者、特殊用塩特定販売業者、塩卸売業者又はセンターの事務所その他の事業場に立ち入り、塩、機械、帳簿、書類その他の物件を検査させ、関係者に質問させ、又は分析のため必要な最小限度の分量に限り塩を収去させることができる。
塩事業法（平成八年法律第三十九号）|e-GOV 法令検索
このとおり、所定の検査に合格して食卓にならんでいるわけです。
しかしながら、岩塩はさまざまな方法で製造されており、産地やその製造方法によって含まれるミネラルの量や種類が異なります。加工においても、衛生管理や品質管理がされておらず、不純物や汚染物質が混入していることも…。
例えば、過去に以下のようなニュースがありました。
４月以降、中国全土の家庭で異臭を放つ食塩が相次いで見つかった。料理をしていて塩をパラパラと振ったら、強烈な「足の臭い」がしたという。「脚臭塩」としてメディアが大きく取り上げるなど騒動が拡大している。
この食塩は、河南省平頂山市の製塩業者が岩塩を原料として製造したヨウ素添加塩だった。
現地での食塩の一般的な価格は４００グラム入りの１袋が２元（約３２円）程度だが、異臭がする塩は１袋１・２元と相場の半分ほどで販売。製造業者も問題がある商品と認識しながら流通させていたようだ。河南省当局は５月１日、異臭が確認された食塩の４つのサンプルを検査した結果、異臭の原因は「原料の岩塩にわずかに含まれていたプロピオン酸や酪酸、イソ吉草酸などの短鎖脂肪酸」で、人体への影響はないと結論付けた。
食卓に「足の臭い」中国の家庭で苦情相次ぐ その原因は…｜産経新聞
こちらは日本に輸入されている塩ではありませんが、適切な加工や管理がされていない岩塩には上記のような問題が出ることがあります。
これでは確かに、岩塩が体に悪いと思ってしまっても無理はありませんよね。
とはいえ塩である以上悪い点も！アルペンザルツを使うメリット・デメリット
ということで、アルペンザルツは体に悪いとまで言い切れる商品ではありません。むしろメリットの方が大きいと私は考えています。
ただし、塩である以上、当然摂り過ぎてしまえば体に悪いもの。ここからは…
- アルペンザルツを使うメリット！その魅力とは？
- アルペンザルツを使うデメリット！注意点は？
この2点についてお話していきます。
アルペンザルツを使うメリット！その魅力とは？
まずは、アスペンザルツのメリットについて紹介していきます。
アルペンザルツは、まろやかでコクがあり料理の風味を引き出します。和・洋・中と何にでも合いますが、私はシンプルにゆで卵につけて食べることで、素材の味が引き立つので大好きです。
そしてミネラルが豊富で、健康や美容にも嬉しい影響があることも嬉しいですね。サラサラして小さな粒なので、まんべんなくふりかけやすいのも特徴。料理全体にしっかり味を馴染ませることが可能です。
300〜500円で手に入るので、値段が高すぎないのもメリットと言えますね！コスパも良いですし、我が家の食事にアルペンザルツは欠かせません。
アルペンザルツを使うデメリット！注意点は？
続いて、アルペンザルツのデメリットは摂取量が多いと健康被害がでる可能性があることです。
アルペンザルツに含まれる、塩化ナトリウムの摂りすぎには注意が必要です！過剰に摂取してしまうと、血圧の上昇から高血圧を招くと言われています。高血圧は、心臓病や脳卒中のリスクを高めるため危険です。
口当たりが柔らかくマイルドな味わいのため、ついつい多く使ってしまう人も多いですが、摂取量には気をつけてくださいね。
ナトリウム(食塩相当量)について、成人の目標量を0.5g/日引き下げ、男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満と設定するとともに、高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防を目的とした量として、新たに6g/日未満と設定。
減塩政策が進む昨今は、上記のとおり1日あたり男性で7.5g、女性で6.5gの塩の摂取量が好ましいとされています。
私は濃い味が好きなもので、ついつい摂り過ぎてしまいますが、アルペンザルツに限らず、普段の塩の摂取には気を付けなければと40歳を過ぎてからは日々感じています。
健康に良いはずのアルペンザルツが、摂り過ぎれば途端に体に悪いものになってしまう。この点には大きな注意が必要です😅
ここまで、アルペンザルツが体に悪いと噂されるのはなぜなのかについて紹介してきました。
基本的には粗悪な岩塩と混同されてしまっているのが、体に悪いとされる要因といってよいでしょう。
しかし、摂取量が多すぎると健康への被害がでる可能性もあるので使いすぎには要注意です。その点を意識さえしていれば、コスパも良く、どんな料理とも相性がよい使いやすい塩ですよ。
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