ハッカ油にゴキブリ・カメムシなどの虫が寄ってくる!効かないのはなぜ?

ハッカと虫

ハッカ油が虫よけになるというのは最近ではハッカ油の使い方の基本ともされるくらい知られています。ただ中には…

「ハッカ油を撒いたところにゴキブリが寄ってきた」

という声も多いんですよね。私はゴキブリがものすごく苦手で、想像するだけでも恐ろしいレベルです。ただ、長らくハッカ油をゴキブリ除けに使ってきた身としては全く同じ状況になったことがないというか、ゴキブリそのものが以前より確実に減っているので、聞く度に使い方に問題があるのでは…みたいに密かに感じてしまっていました

そうしたところも頭に浮かべつつ、どうしてハッカ油にゴキブリやカメムシなどの虫が寄ってくるという事象が耳に入ってくるのかをまとめることにしました。

ということでこの記事では、ハッカ油にゴキブリやカメムシが寄ってくる理由とハッカ油の効果的な使い方を特集していきたいと思います。

せっかく対策するからには、効果的に使いたいですよね。さっそく一緒に確認していきましょう。

ハッカ油にゴキブリ・カメムシなどの虫が寄ってくるのはなぜ?

悩む女性

さて、先にお伝えしましたとおりハッカ油には虫よけ効果がないとの意見もありますが、実際のところ、どうなのでしょうか?実は、1991年に研究が行われています。

生活環境内に積極的にゴキブリを寄せつけない物質、すなわち忌避物質を用いて駆除する研究も行われてきている。ゴキプリの忌避物質として、Deet(N, N-diethyl-m-toluamide)など多くの合成薬剤が報告されているが、実用性及び安全性の面から問題もある。稲塚はハッカやスペアミントの精油に含まれるテルペン化合物に臭覚的忌避効果のあることを報告している。

引用元:天然精油に含まれるゴキブリ忌避物質と関連化合物の忌避性 | 大澤貫寿

つまり、カメムシやゴキブリにハッカの効果はあるといって問題ないということです。となると、効かないのは使用方法に誤りがあるからと考えられますね。

その上でお伝えすると、ゴキブリ・カメムシなどの虫が寄ってくるのには多くの場合、以下の5つの理由があげられます。

  1. エサの匂いがハッカの香りよりも強い
  2. ゴキブリが増えすぎて寄ってくるように見えているだけ
  3. ハッカ油を撒いてからかなりの時間が経った
  4. 虫がハッカ油に慣れてしまった
  5. ハッカ油が正しく使えていない

それぞれ説明していきます。

エサの匂いがハッカの香りよりも強い

エサの匂いが強すぎると、カメムシやゴキブリはハッカの香りより、エサの匂いを嗅ぎつけてしまいます。その結果、ハッカが撒いてあるのに近づいてくるということになります。

特に、生ごみの臭いは時間が経つと強くなりがちです。ハッカ油の力を最大限に活かすためには、強い匂いを放つごみの処理をこまめに行いましょう。

ゴキブリが増えすぎて寄ってくるように見えているだけ

ゴキブリは1匹見かけただけで、実はその背後に何匹も隠れているなんてことも…

そんなゴキブリは、仲間のフンの中のフェロモンの匂いを嗅ぎつけて仲間が集まります。そのフンがハッカを撒いた近くにあったり、ハッカよりフェロモン匂いが強かったりすると、ゴキブリが寄ってくるように見えます

ゴキブリの生態は恐ろしいですね。数が増えすぎてしまったときには、ハッカ油以外の対処法の検討も必要かもしれません。

ハッカ油を撒いてからかなりの時間が経った

ハッカ油の香りは、残念ながらずっとは続きません。撒いてから時間が経つと、ゴキブリが察知できないくらいの香りの弱さになっています。

そのため、虫も匂いを気にせず近づいてきます。持続期間の目安は1週間なので、その期間内に頻繁に撒くと、効果的に使うことができます。

虫がハッカ油に慣れてしまった

私たちもいつもいる場所の匂いに慣れるように、虫もハッカの匂いの部屋に慣れてしまいます。ハッカの香りは認識されづらくなり、ゴキブリとカメムシは匂いに動じることなく近づけるようになります。

そんなときは、ハッカの力だけでは対応できない段階といえます。殺虫剤の使用を検討しましょう。

日常に近づかせないようにハッカを使いつつ、頻繁に見るようになれば殺虫剤等の対応策をするなど、使い分けるのがおすすめです。

ハッカ油が正しく使えていない

ハッカ油の効果が少ないときに確認が必要なのは、ハッカ油の使い方です。ハッカ油を撒く頻度が少ないハッカの濃度が薄い適切に混ぜて使っていないということがあると、ハッカの効果が発揮されません。

実際使っているけど、ゴキブリやカメムシに全く効いていないとなると、せっかくしたことが無駄になってしまうので、正しい使い方をしましょう。

では、次に、具体的に方法を説明していきます。

ハッカ油を害虫予防に効果的に使う方法

問題解決する女性
ハッカ油を上手く活用すれば、家や自分を守る強い味方になります。
ここでは害虫予防の効果的な方法について

  • 基本的な使い方
  • 他の成分の混ぜて使うのもアリ
  • エタノールや水に要注意

これらの3つの視点から紹介していきます。

基本的な使い方

害虫予防としての基本的な使い方は、水とエタノールに溶かして、スプレーボトルにつめて、スプレーします。

  • ハッカ油:4滴程度
  • 無水エタノール:10ml
  • 水:90ml

私の場合、これらをよーく混ぜて100mlのスプレーボトルに入れています(結構ざっくりで大丈夫ですが、前述のとおり薄すぎると効果が半減します)。

こちらをゴキブリが侵入しやすい玄関や、近づいてきやすいキッチンに1週間に1回以上スプレーすると効果があります。この時、ハッカは油のため、使用前によく振りましょう。

他の成分と混ぜて使うのもアリ

ハッカは水やエタノール以外にも混ぜて使うことができます。おすすめの成分は2つです。

1つ目
  • ハッカ油+重曹
  • スプレータイプのものより香りの持続性が高いです。

2つ目
  • ハッカ油+ゼラニウムというアロマオイル
  • ゼラニウムの香りも虫除けに効果的で、ハッカと合わせて使用すると効果が高まります。さらに、ゼラニウムはハッカの香りを和らげるため、ハッカの香りが強くて日常使いができないという方は、合わせて使用してみましょう。

適切に使用すれば、スプレー以上の効果が期待できます。

エタノールや水に要注意

基本的な使い方で説明したように、スプレーは水と無水エタノールに混ぜて作ることができます。このとき、このエタノールと水の種類に注意が必要です。

エタノールは、無水エタノールを使用ください。ハッカの油分と水の分離を防ぎます。

エタノールは蒸発しやすい作用があるため、皮膚につくと乾燥します。皮膚の弱い人は注意してください。またスプレーに使用する瓶は、エタノールを入れても大丈夫な素材を使用ください。

もう1点、水についての注意です。水道水と精製水と水にも種類があり、使い分けができます。

水道水の場合

塩素が入っているため日持ちがしますが、香りの持続は減ってしまいます。

精製水の場合

塩素が入っていないため日持ちはしませんが、水道水を使用するよりハッカの香りは引き立ちます。

日持ちさせたいか、香りの持ちをどちらを重要視するかがポイントです。

また、効果の面だけではなく、コスト面も考慮する必要があります。精製水は水道水より高めのため、使用目的に応じて選択することをおすすめします。

てんまん香粧薬房のハッカ精油のご紹介

もちろんハッカ油にもいろいろ種類があります。基本的に市販されているものなら(虫よけ効果としては)そこまで差がないと考えてオッケーと私は捉えています。

その上で、ゴキブリ・カメムシ除け以外でも日常使いをすることが多いので、安心感を重視して選ぶのが私のスタイルですね

私自身、このサイトの運営元であるてんまん香粧工房の商品の大ファンで、アロマオイルもあれこれ定期的に購入しています(ファンすぎてこのサイトを作ることを提案しました)。

もちろんハッカの精油も扱っていて、薬剤師が作っているという安心感をベースとしていますので、我が家のハッカ油は常にてんまんのハッカ精油です。

てんまん香粧薬房のハッカ精油

なお、メリットは安心感だけではありません。いわゆるペパーミントでなく、国産の和種ハッカを使っており、メントールの含有量はなんとペパーミントの1.5倍。その分虫よけ効果も強くなるといった優れものなんですよ。

実際、スースー感は今まで使ったハッカ油で一番でした😊

※虫よけ以外のハッカ油の効果が気になる方は以下の記事も参考にしてみてください~


最後に振り返っておきましょう。

ハッカ油が効かない、その理由は5つです。

  1. エサの匂いがハッカの香りよりも強い
  2. ゴキブリが増えすぎて寄ってくるように見えているだけ
  3. ハッカ油を撒いてからかなりの時間が経った
  4. 虫がハッカ油に慣れてしまった
  5. ハッカ油が正しく使えていない

ハッカを正しく使えば、効果的に虫除けできます。また、天然素材のため、市販の殺虫剤の入った虫除けより安心して使えるので、活用してみてくださいね。

この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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