黒にんにくを食べてはいけない人！アレルギー持ちから高齢者までポイントをひとまとめ
黒にんにくは2006年ごろに佐々木仁一博士の研究成果により一気に有名になりました。その頃は見かけることが珍しい食品でしたが、最近ではすっかり一般的になりましたね。
疲労回復や抗酸化作用、美肌効果などあらゆる健康効果が高いことで知られているのが黒にんにくで、私も自宅にはなるべく切らさないようにしています。
ただ、この黒にんにく、期待できる効能は素晴らしいのですが、特定の人には注意が必要な食品でもあります。人によっては黒にんにくは体に良いからと知らずに食べていると副作用が生じる可能性もありますので、自分がその対象ではないことをあらかじめ確認しておくことが非常に大切です。
そうしたことを踏まえつつ、今回は、黒にんにくを食べてはいけない人はどんな人かを中心に、どんな副作用が出るのか、摂取する時に気を付けたいポイントなどを幅広くお伝えしていきたいと思います。
Contents
黒にんにくやにんにくを食べてはいけない人とは
健康や美容効果の高い黒にんにくですが、摂取する際に注意が必要な人がいます。
- にんにくアレルギーがある人
- 高血圧や心疾患を持つ人
- 妊娠中・授乳中の女性
- 消化器系が弱い人
主にこの4つに当てはまる方は、食べる前に医師に相談したり、摂取量に注意を払う必要があると考えてください。
それぞれ詳しいポイントをお伝えしていきます。
にんにくアレルギーがある人
にんにくにアレルギーのある人は、黒にんにくを摂取するとアレルギー反応が起こる可能性があります。にんにくを食べた際に、かゆみや蕁麻疹（じんましん）が出たことがある人は、黒にんにくの摂取を控えましょう。
特にアレルギー反応が重度の場合、呼吸困難やアナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、命に関わる危険性もあるため、十分な注意が必要です。
特に、花粉症や他の食物アレルギーを持っている人は、にんにくにもアレルギー反応を起こしやすい傾向があります。アレルギー体質の人は、黒にんにくを試す際に少量から摂取し、体調の変化を慎重に確認することが重要です。
また、にんにくのアレルギー反応は、生のにんにくよりも加工された形（黒にんにくやサプリメント）で出やすくなる場合もあります。これは、成分が濃縮されたり、発酵・熟成の過程で新しい化合物が生じる可能性があるためです。そのため、「生のにんにくは大丈夫だったが、黒にんにくを食べたら体調が悪くなった」というケースも報告されています。
アレルギーの有無がわからない場合は、皮膚科やアレルギー科でパッチテストや血液検査を受けることで、事前にリスクを把握することが可能ですよ。過去ににんにくを食べてアレルギーのような症状が出たという方は、ぜひ黒にんにくを食べても良いかを自己判断せず、医師に相談するようにしましょう。
抗血小板薬や血圧調整薬を服用している人
抗血小板薬や血圧調整の薬を服用している人は、黒にんにくの摂取に注意が必要です。黒にんにくには、血液をサラサラにする作用があり、血液が固まりにくくなるため、薬との相互作用が懸念されます。
その影響により、出血しやすくなったり、ケガや手術時に血が止まりにくくなる可能性があります。特に手術を予定している場合や、出血のリスクが高い場合には、手術前の1〜2週間前からにんにくの摂取を控えるようにしましょう。
また、抗血小板薬や抗凝固薬を服用している人は、自己判断でにんにくを摂取するのではなく、医師に相談の上で適量を決めることが重要です。
高血圧や心疾患を持つ人
高血圧や心疾患を持つ人も、黒にんにくの摂取に注意が必要ですです。
これらの疾患を持つ人の中には、血液をサラサラにする薬（抗凝固薬・抗血小板薬）を服用している人が多く、にんにくの摂取によって薬の効果が強くなりすぎる可能性があります。
特に、血液が過度にサラサラになると、出血が止まりにくくなったり、脳出血などのリスクが高まることがあります。そのため、にんにくや黒にんにくを摂取する前に、担当の主治医に相談するようにしてくださいね。
にんにくには血液をサラサラにする効果があるということはご存知でしょうか？
にんにくには「アホエン」という物質が含まれています。これが血液をサラサラにする効果を持ち合わせています。
まあ、食事で時々にんにくを使うという程度では全く問題ないということはわかっていますが、これが例えば「〇〇のにんにく卵黄」などという健康食品として毎日ある程度の量を摂取すると問題となるのです。
まずは、あなたが手術をしようと思った時、手術中の出血が止まりにくくなる可能性があり、通常手術前の1週間から2週間前にはこの類の健康食品はやめるように指導されることがあります。 また、心臓病などで薬として血液サラサラの薬を内服している方も注意が必要です。引用元：第385回：にんにくが敵となるとき｜いちかわクリニック｜船橋駅前の内科・循環器内科・糖尿病内科
妊娠中・授乳中の女性
妊娠中や授乳中の女性は、黒にんにくを摂取する際に慎重になる必要があります。
にんにく自体が妊娠や授乳に悪影響を及ぼすわけではありませんが、体質によっては刺激が強すぎる場合もあるためです。
特に妊娠中はホルモンバランスの変化により匂いに敏感になったり、消化器系の調子が不安定になることがあります。また、体調の変化によって、普段アレルギーがなかった人でも、にんにくに反応する可能性があるため、注意が必要であると考えてください。
授乳期も、母乳を通じて赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、はじめは少量から試し、体調の変化を確認しながら摂取するようにしましょう。不安がある場合は、産婦人科医や小児科医に相談することをおすすめします。
消化器系が弱い人
黒にんにくは普通のにんにくよりも胃腸への負担は少なくなっていますが、もともと消化器系が弱い人は、黒にんにくでも刺激となる可能性があります。
黒にんにくを適量以上に食べすぎてしまうと以下のような症状が起こることがあります。
- 胃痛
- 下痢
- 胃もたれ
特に、胃炎や胃潰瘍などの持病を持っている人は、黒にんにくで胃の粘膜が刺激され、症状が悪化する可能性があります。
また、胃腸が弱い人は、一度に大量に摂取するのではなく、少量ずつ食べて様子を見ることが大切です。黒にんにくは健康食品として人気がありますが、体調に合わない場合は無理に摂取しないようにしましょう。
高齢者がにんにくを摂取する際の注意点
高齢者も黒にんにくを健康のために食べている方は多いと思います。全員が食べてはいけないわけではありませんが、高齢者が黒にんにくやにんにくを摂取する際にも注意が必要です。
高齢者は体の機能が若いころに比べると低下しているので、黒にんにくを食べて副作用が出やすくなっていることがあります。
黒にんにくには血圧を下げる作用があります。その作用で低血圧を招きめまいやふらつきの症状が現れることがあるので注意しましょう。またもともと高血圧の方で血圧調整薬を服用していると、さらに低血圧になってしまう可能性があります。
にんにくには免疫力を高めたりアンチエイジング効果があるなどメリットもたくさんあります。安心して黒にんにくを取り入れるためには、適量を守りバランスよく摂ることが重要です。
黒にんにくの摂取量の目安
黒にんにくの適切な摂取量があります。食べすぎてしまうと胃腸障害などのトラブルも生じる可能性があるので適量を守って食べることが大切です。普段から服用している薬があるなど、特に健康状態に応じて摂取量を守ることが必要です。
推奨される摂取量
黒にんにくの効果を実感するために必要な摂取期間や、適切な摂取量についてここで解説していきます。
医師の指示の重要性と他の薬との相互作用の可能性について
黒にんにくやにんにくを摂取する際はに、まずはかかりつけの医師の指示を受けるようにすることが重要です。先にお伝えしたとおり、血液をサラサラにする薬との相互作用の可能性は非常に強いですし、それ以外でも注意すべき薬は存在します。
特に持病があり治療中の場合や服用している薬がある人は必ず医師に相談するようにしましょう。
服用している薬によってはにんにくや黒にんにくの相互作用によって問題が生じる可能性もあるため注意が必要です。健康のためにと思って食べた黒にんにくで思わぬリスクが起こることを避けるために、医師の指示が重要で、自己判断をしないことが大切だと考えてください。
今回は、黒にんにくを食べてはいけない人について詳しく紹介しました。
黒にんにくは健康効果が高いですが、自身の体調や持病に応じて注意が必要です。
特に高齢者や特定の持病がある方は、医師と相談しながら摂取を検討してくださいね。自分の感覚で勝手に食べないことが大切ですよ。
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