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ホンビノス貝の毒の危険性に迫る!基本的には心配しすぎずとも…

ホンビノス貝

ホンビノス貝はあまり聞きなれないという人も多いと思いますが、見た目はハマグリに似ていて味も美味しいと最近食べられるようになった貝類です。

私の家の近所には魚屋さんがありまして、いつも売っている訳ではないのですが、時々買えるんですよね。家の周りでは見かけませんが、最近ではスーパーで見かけるという話もチラホラ聞きます。

そんなホンビノス貝、一部では危険性があるという声も実はあったりします。貝好きの私はパクパクとたくさん食べてきたので、実感としてはそんなことは…という感じなのですが、一人の健康家としては捨て置けない話でもあります。まあ、貝好きとしてはそうした声がある理由も想像がつくんですけどね😑

ということで生態も含めてしっかりとリサーチしてみました。そうしたところをシェアすべく、今回はホンビノス貝の危険性について迫っていきたいと思います。

ホンビノス貝は危険ってホント?

迷う女性
ホンビノス貝そのものには毒はありません。

ただし、ホンビノス貝に限らず、カキやアサリなどの二枚貝すべてに言えることですが、いわゆる貝毒が発生する恐れはゼロではありません。

ホタテガイやカキ等の二枚貝等が毒を持った植物プランクトンを捕食すると、体内(特に中腸腺)に毒が蓄積する。毒が蓄積した二枚貝等をヒトが食べると、中毒症状を引き起すことがあり、原因毒及びその症状により、様々な貝毒に分けられている。

国際食品規格(Codex 規格)で規制対象となっている貝毒は、麻痺性貝毒、下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒、アザスピロ酸群の 5 種類であり、各国での発生状況に応じて監視が行われている。現在、我が国で監視対象とすべき貝毒は、麻痺性貝毒と下痢性貝毒である。
引用元:二枚貝等の貝毒のリスク管理に関するガイドライン|農林水産省 消費・安全局畜水産安全管理課

二枚貝が元々毒を持っている訳ではなく、毒素を持ったプランクトンを貝が食べることで、毒が蓄積されていきます。そうした二枚貝を食べると食中毒となってしまって危険だとお考えください。

とはいえ、基本的には都道府県が貝毒については定期的に検査をしていて、貝毒が発生したら出荷自体が自粛されます。したがって、一般消費者である我々は気にしすぎる必要はないでしょう。潮干狩りイベントなどでも貝毒は厳しくチェックされています。

ただし、超大型のホンビノス貝であれば貝毒が溜まっていく中腸腺という臓器は確実に取り除く、または取り除かれたものを食べる形にしてもオッケーです。これで万が一をある程度は防げる可能性がありますからね(私は最近では気にしてないですが)。

小型のものについてはネットでは気軽に「取り除きましょう」なんて書かれていたりもしますが、さすがに中腸線を取り除くのは難しいです。これについてはハマグリやアサリの中腸腺まで取り除きますかという話になってくるんですよね。

BBQなんかでは大体そのまま食べられていますし、検査を信用して食べるというイメージが強いですね。

実際問題、下痢型の貝毒については(市販のものでは)1980年代以降は発生していないとのことですし、検査の精度はメチャクチャ高くなっていると考えられます。したがって、心配しすぎる必要まではないというのが私の考えです。

参考サイト:下痢性貝毒の規制が変わりました|神奈川県衛生研究所

ホンビノス貝の毒による症状と特徴

ということで心配しすぎる必要はないとお伝えしましたが、心配しないと知らないは大違い。もし何かあった時に迅速に動ける様に、貝毒を摂取したらどうなるかを知っておくことは大切です。

貝毒には主に下痢性と蕁麻疹性があります。

下痢性貝毒
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 吐き気

発熱が基本的にはなく、他の食中毒と区別がしやすいとされています。食後30分~4時間が潜伏期間とされていますので、貝を食べたという認識があるなかで、上記のような症状が出たら病院へ向かいましょう。

蕁麻疹性貝毒
  • 全身に広がる蕁麻疹

まずは唇周りがしびれ、そこから首、全身へと広がります。重い場合は麻痺へと移行し、最悪死亡することもあります。

こちらは食後30分以内が潜伏期間。症状が比較的ハッキリしていますので、少しでもしびれが出たらやはり病院へ向かうことが大切です。麻痺があれば無理をせずに救急車を呼ぶようにしましょう。

貝毒検査をされていない海域で獲れたホンビノス貝について

調理
基本的には貝毒検査がされていれば大丈夫という話をさせていただきましたが、無人島に行くとか、自前の船で旅をする場合なんかに、検査されていない海域で貝類を取ることもあり得ますよね。

そもそも安全宣言が出ていない海域の二枚貝は食べることを禁止されています。したがって、そうして獲ったホンビノス貝は食べることができません。中腸腺を取り除こうともそれがルールです。

潮干狩りや海水浴などで自家用に採った貝などは、出荷規制の対象外なので、注意が必要です。また、貝毒は熱に強いため、家庭で加熱調理しても無毒になりません。

安全宣言が出ていない海域の二枚貝は、採っても食べることはできません。潮干狩りなど自分で海に出かけて採取する場合は、その海域が貝毒の出荷規制海域になっていないかどうか、採取地域を管轄する自治体のホームページ等で確認するようにしましょう。

食品安全監視センター通信|滋賀県食品安全監視センター

麻痺性の貝毒は死亡にも繋がることのある恐ろしいものです。

自分で採取するホンビノス貝については必ず貝毒のリサーチをするようにしてくださいね。少しでも怪しければ食べるのを避けることが本当に大切だと考えてください。

古くなったホンビノス貝にも要注意?

考える古くなった貝を食べてしまうのも食中毒の危険性があるので絶対に止めましょう。高温の場所での保存も貝が傷んでしまうため十分な注意が必要です。

すぐに調理しないときは必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。古くなった貝は匂いですぐに分かるので匂ってみて変な匂いがする場合はもったいなくても処分してください。


今回はホンビノス貝の危険性についてお話しました。ホンビノス貝は中腸線に毒が溜まりそれを食べてしまうと貝毒による症状が出てしまいます。

とはいえ、日本の二枚貝は水質検査をベースとして出荷されているもの。心配しすぎずに食べるのが良いと私は考えています。

ただし、自分で取る場合は別。検査されていない海域の二枚貝はそもそも食べることが不可ですので、絶対に食べないようにしてくださいね!安全第一ですよ~。

あ、ちなみに寄生虫がいる可能性もあるので、生で食べるのも厳禁です😑

この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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