スーパー大麦と普通の大麦の違いって?その驚くべき効果に迫る!
スーパー大麦は、健康志向の高まりとともに注目を集めるスーパーフードです。
以前からいわゆる大麦は存在していました。私自身、ご飯と一緒に炊くなど、スーパー大麦が登場する前から大麦を意識的に摂取していましたが、スーパー大麦が登場してからはスーパー大麦一本やりです。
というのも、栄養という観点でいえば、スーパー大麦のほうが圧倒的に飛びぬけた食品だからです。
一体どれくらいの差があるのか、スーパー大麦と普通の大麦の違いと期待できる健康効果について今回は特集していきます。ぜひぜひ一緒に見ていきましょう~😊
スーパー大麦とは?
スーパー大麦はバーリーマックスとも言われ、オーストラリア連邦科学研究機構で開発された食品です。遺伝子組み換え技術は使わずに、栄養価を高めるため大麦を交配して育てたものだとお考えください。
オーストラリアは日本よりも約5倍ほど肥満率が高く、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が問題となっています。
大麦の従来の効能がそうした生活習慣病の予防に役立つであろうという考えから、より効能が強いものを作ろうとオーストラリア政府が国民の健康のためにスーパー大麦を開発したんですよ。
それが今では日本にまで広がってきたというわけですね。
通常の大麦とスーパー大麦の違い
ここでスーパー大麦と通常の大麦の主な違いについて…
- 栄養成分
- 健康効果
- 農業特性
これらの観点から解説します。
栄養成分の違い
スーパー大麦と普通の大麦の主な栄養成分の違いを表にしてみます。
栄養素 | スーパー大麦 | 普通の大麦 |
---|---|---|
食物繊維量 | 約2倍 | 標準的な含有量 |
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん) | 約4倍 | 少ない |
β-グルカン | 多い | あるが少なめ |
タンパク質 | やや多い | 通常レベル |
ポリフェノール | 豊富 | 少ない |
特に重要なポイントとして、スーパー大麦には通常の大麦の約2倍の食物繊維と、レジンスタントスターチが4倍も含まれています。特に腸内環境改善に役立つ成分が非常に豊富です。スーパー大麦は腸内での発酵が緩やかで腸内環境の改善効果が高くなります。
健康効果の違い
スーパー大麦は豊富な食物繊維が含まれています。この豊富な食物繊維が腸内フローラの改善や、血糖値の上昇抑制、大腸がん予防などの効果が期待出来ます。
スーパー大麦に含まれている食物繊維は以下の2種類です。
- β-グルカン(水溶性食物繊維)
- フルクタン(水溶性食物繊維)
また、大麦の4倍含まれているレジンスタントスターチはでんぷんの一種ではありますが、食物繊維に似た働きをする成分として知られています。
大腸の奥の善玉菌を活性化させるためには、善玉菌が餌とする水溶性食物繊維、レジスタントスターチの摂取が必要です。普通の大麦よりも豊富な食物繊維が、腸内環境を改善し、大腸がんの予防にも繋がります。
フルクタン、β-グルカン、レジスタントスターチの3種の食物繊維は構成要素や結合、分子量の大きさが違うために、腸内細菌のエサになりやすさが異なります。そのため、それぞれが大腸の異なる場所で、善玉菌のエサになり発酵します。フルクタンは大腸の入り口で、β-グルカンは中間で、レジスタントスターチは大腸のさらに奥まで届いて発酵し、短鎖脂肪酸をつくり出します。つまり、スーパー大麦は、3段階で働きかけて、大腸全体の環境を整えるのです引用元:スーパー大麦 研究対象の食物繊維素材|テイジンプロバイオ研究所
こうした水溶性食物繊維、またレジスタントスターチが大麦以上に豊富に含まれていることから、通常の大麦よりも大きな効果に期待できるというわけですね。これこそが健康効果としての特に大きな違いだといえます。
農業特性の違い
オーストラリアにて品種改良をして開発された大麦の品種がスーパー大麦であるという旨は先にお話ししましたが、品種が異なるゆえに、農業特性にも違いが出てきます。
一般的な大麦は日本を含む世界各地で広く栽培されており、場所を選びづらいです。また、中には寒冷地向けの品種や湿度に強い品種もあり、地域ごとに適した品種を選ぶことのできる柔軟性があります。世界中の農家にとって栽培しやすいのが大麦ですね。
対してスーパー大麦は温暖で乾燥した地域に適応しています。
したがって、オーストラリアのような気候では育成が順調に進みますが、日本などの湿度の高い地域では栽培が難しい場合もあります。
その他の細かい農業特性についても合わせて表にしておきましょう。
項目 | スーパー大麦 | 普通の大麦 |
---|---|---|
品種改良 | 特殊な品種改良(オーストラリア開発) | 伝統品種+用途別品種改良 |
栽培適地 | 乾燥した地域向き | 世界中で栽培可能 |
収穫量 | やや少なめ | 多め(品種による) |
成長速度 | 遅め(成熟に時間がかかる) | 早生品種もあり短期間で収穫可能 |
耐病性・耐候性 | 乾燥に強いが湿度に弱い場合あり | 地域ごとに耐病性・耐候性品種あり |
栽培コスト | 高め | 低め |
供給の安定性 | 限られた地域で生産、供給が不安定 | 世界的に生産され安定供給可能 |
スーパー大麦は大麦と比べると育てるのが大変な傾向があり、その分コストも高くなってしまう。ここが農業特性の最大のポイントだと考えてください。
その他の違い
他にもスーパー大麦と通常の大麦の違いは多いです。簡単にまとめておきますね。
1. 腸内環境への影響
- スーパー大麦は 発酵速度の異なる3種類の食物繊維(不溶性、水溶性、レジスタントスターチ)を含み、腸内細菌のエサとして長時間にわたり腸の奥まで届く。
- 普通の大麦も腸内環境を改善するが、発酵速度の異なる食物繊維のバランスはスーパー大麦ほどではない。
2. 消化吸収
- スーパー大麦はレジスタントスターチが豊富で、消化されにくく、腹持ちがよい。
- 普通の大麦は消化されやすく、エネルギーに変わりやすい。
3. 血糖値の上昇抑制
- スーパー大麦は GI値(グリセミック・インデックス)が低く、食後の血糖値上昇を穏やかにする。
- 普通の大麦も比較的低GIだが、スーパー大麦ほどの抑制効果はない。
4. 用途の違い
- スーパー大麦は健康食品として ごはんに混ぜる、グラノーラ、スムージー など幅広い用途で活用される。
- 普通の大麦は 麦ごはん、押し麦、もち麦、味噌や醸造の原料 として使われる。
5. 味と食感
- スーパー大麦は プチプチとした食感が強く、噛みごたえがある。
- 普通の大麦は比較的やわらかく、もち麦はもっちりとした食感。
6. 価格
- スーパー大麦は 改良品種で栽培量が少なく、高機能性食品 なので価格が高め。
- 普通の大麦は比較的安価で手に入る。
7. 流通と認知度
- スーパー大麦は最近注目され始めた食材で、健康志向の食品として広がっている。
- 普通の大麦は伝統的な穀物として広く普及している。
8. 料理への適応性
- スーパー大麦は 長時間加熱しても食感が残る ため、サラダやスープにも適している。
- 普通の大麦は 水分を吸収しやすく、もちっとした仕上がり になるため、和食向き。
スーパー大麦の主な健康効果
さて、このように様々な違いがスーパー大麦と一般的な大麦の間にはあります。となると、使い分けを意識しつつ、スーパー大麦も積極的に食べてみたくなるもの。
その上で、違いだけでなく、スーパー大麦自体にどんな健康効果が期待できるかを知っておくことは大切ですよね。
そのあたりも簡単にまとめておきたいと思います。
腸内環境の改善
スーパー大麦に含まれるフルクタン、レジスタントスターチ、β-グルカン、この3種類の食物繊維が善玉菌の餌となり、腸内環境の改善効果が期待できます。この食物繊維が腸の奥まで届くので、便秘解消や腸内フローラが改善し、ダイエットや美容効果も高まります。
血糖値の抑制
食物繊維であるβ-グルカンは糖質の吸収が緩やかになり、血糖値が急激に上昇するのを防いでくれます。他にもコレステロールの正常化、満腹感が続くなどの効果があるため、生活習慣病の予防が期待できます。
ダイエットサポート
スーパー大麦に含まれる豊富な食物繊維が満腹感を持続させ、食べ過ぎを防ぐため、ダイエット中のサポート食品としても注目されています。スーパー大麦に含まれる食物繊維の1つであるレジスタントスターチにも満腹感を持続させる働きがあります。
このレジスタントスターチが通常のお麦よりも約4倍も含有しているので、ダイエット効果が非常に高く、過食を防ぎカロリーを抑えることができます。
免疫力向上
レジスタントスターチが腸内で発酵し、短鎖脂肪酸を生成することで免疫機能が向上する仕組みを解説します。
善玉菌が腸内で生き続けるには、エサも必要になります。そのエサとなるのが水溶性食物繊維(果物のペクチン、コンニャクのグルコマンナンなど)であり、善玉菌が好むブドウ糖の塊である「レジスタントスターチ」です。
スーパー大麦に含まれるレジスタントスターチが善玉菌のエサとなり、腸内で善玉菌が増殖し短鎖脂肪酸を生成します。この短鎖脂肪酸が大腸の粘膜を丈夫にし、ウイルスなどの侵入を防いで免疫機能が向上します。腸内の健康は免疫機能と深く関わっているんですよ。
スーパー大麦の摂取方法とレシピ
スーパー大麦の一日の推奨摂取量は12gです。スーパー大麦の効果を最大限に活かすための摂取方法や、おすすめの料理例を紹介します。
そのまま食べる方法
スーパー大麦はローストされている商品であればそのまま食べることも可能で、手軽に取り入れることができます。スナックとしてそのまま食べたり、サラダやスープなどのトッピングとしてひとつまみかけるだけでOKです。時間がない朝でも調理の必要がないので、そのまま食べるのもおススメです。
このあたりは以下の記事で特集していますので、合わせて参考にしてみてください。
炊き込みご飯にする方法
スーパー大麦は白米と一緒に炊いて食べる方法が一番知られています。お米と一緒に炊くだけなので手軽にスーパー大麦を食べることが出来ます。ここでお米と一緒に炊く際の水加減や食感を活かした調理ポイントについて説明します。
スーパー大麦大さじ一杯で約12gになります。これで炊くだけで食べられます。スーパー大麦は炊くとプチプチした食感になります。お好みで水を少し多めにして炊くとスーパー大麦がさらに美味しく食べやすくなります。
テイジン/スーパー大麦「バーリーマックス®」の美味しい炊き方
スーパー大麦の摂取時の注意点と副作用
ここまでスーパー大麦の栄養や健康効果を説明しましたが、ここではスーパー大麦の摂取時に気をつけるべき点や、副作用の可能性について解説します。ネットで検索すると「スーパー大麦 危険」「スーパー大麦 体に悪い」などのキーワードがでるから、本当に食べても大丈夫?と心配になった方もいると思います。
スーパー大麦は非常に豊富な食物繊維が含まれています。この食物繊維は高い健康効果をもたらしますが、過剰に食べ過ぎてしまうとリスクが生じます。食物繊維の摂りすぎで生じる主なリスクは以下です。
- 便秘
- 胃腸の不調
- 下痢
食物繊維は腸内の水分を吸収して便を柔らかくしてくれますが、たくさん摂取すると過剰に水分が吸収して逆に便秘や下痢になる可能性があります。食物繊維が腸内で発酵してガスが発生することがありますが、過剰に摂りすぎているとお腹が張って腹痛を感じることもあるため注意が必要です。
スーパー大麦の副作用や危険性については以下の記事により詳しくまとめています。
今回は、スーパー大麦と普通の大麦の違いと効果について紹介しました。スーパー大麦は通常の大麦と比べ、豊富な食物繊維が含まれていて栄養価と、期待できる健康効果が非常に優れています。
普段の食事に取り入れることで、腸内環境改善や血糖値抑制、免疫力向上などさまざまなメリットが期待できるため、健康維持のためにぜひ活用してみてください。
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