スタバがない国と存在しない理由をガッツリまとめてみたよ!

スタバ

街のあちこちで見かける「スターバックス(以下スタバ)」スタバは世界最大のコーヒーチェーンで、今や世界の80の国や地域に、約38,000店舗以上、展開されています。(2023年時点)

日本だけでなく、お隣の韓国へ旅行へ行った際にもスタバの店舗を数多く目にしました。普段よく利用するお店が海外にあると、それだけで安心感を感じるものですよね~。

しかしながら、世界の国の数は(日本が承認しているものは)196か国。つまるところ116の国には未だスタバが存在しないことになります

あれほど大きなコーヒーチェーンが世界規模で見ると半分未満の国にしかないというのはある意味では不思議なもの。その背景には様々な理由が存在します。

ということで、今回はちょっと普段と毛色を変えて、スタバがない代表的な国と、存在しない理由をひとまとめにしていきたいと思います。スタバファンとして意気揚々と書いていきますね👍

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スタバがない代表的な国は?

コーヒー

スタバがない代表的な国は、次の通りです。

  • アイスランド
  • リビア
  • アフガニスタン
  • イラン
  • シリア
  • 北朝鮮
  • キューバ
  • イスラエル
  • エストニア
  • アフリカの多くの小国 (例: セーシェル、トーゴなど)

イスラエルについては実は2001年~2003年にはスタバがありました。しかし、持ち帰りスタイルや味が原因で定着せず、徹底してしまっています。

こうして並べて持たれる印象は、先進国ではない国々ではないでしょうか。

実は196か国の中でも約150という多くの国がいわゆる開発途上国であり、それこそ毎日100円くらいのお金での生活を強いられていたりします。

そうした国々にとってやはりスタバは高級品。おいそれと進出できないのが想像しやすいかと思います。とはいえ、実はスタバがない国には経済的要因以外の理由も存在しています。ここを掘り下げると全体像が見えてきますので、次の章ではスタバが進出しない理由を見ていきましょう。

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スターバックスが進出しない理由とは

カフェ

経済的要因には触れましたが、そこも含めつつ解説していきます。

スターバックスが進出しない、もしくは進出できない代表的な理由は以下の3つです。

  • 経済的要因
  • 文化的要因
  • 政治的要因

これらの要因は単独で影響する場合もあれば、複合的に絡み合うケースもあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

経済的要因

スターバックスが進出する際、市場の購買力は非常に重要な要素となります。スターバックスの商品は、現地の平均的な飲料価格と比べると高価格帯に位置するため、経済的に安定していない国では採算を取るのが難しいのです

例えば、平均収入が低い国では、スターバックスのコーヒー1杯の価格が贅沢品となる場合があります。現地の購買層が限られるため、店舗運営が利益を生む可能性が低く、進出が見送られることがあります。

また、経済インフラが整っていない国では、原材料の供給や店舗設置のコストが高騰するため、ブランド基準を満たす店舗運営が難しくなることもあります。北朝鮮のような国では、経済制裁や物流網の未整備も進出を阻む大きな壁です。

例: 南アフリカの成功と他アフリカ諸国の未進出

南アフリカにはスターバックスが進出している一方で、他のアフリカ諸国では未進出の国も多いです。これは、南アフリカが比較的経済基盤が整っている一方で、他の国ではスターバックスのターゲット層となる中間所得層が少ないためと考えられます。

文化的要因

スターバックスが進出する際、その国の飲料文化も大きな判断材料になります。コーヒーが主流でない国や、地元のカフェ文化が非常に根強い国では、スターバックスがその市場でシェアを獲得するのが難しい場合があります。

例えば、アイスランドではスターバックスが未進出です。その理由の1つは、地元に愛される小規模なカフェが数多く存在し、地元文化を反映した飲食店が人気を集めていることです。また、国の人口が少ないことも進出を阻む要因とされています。

さらに、中東やアジアの一部地域では、紅茶や伝統的な飲み物が主流で、コーヒー文化自体が根付いていないことも考えられます。その結果、スターバックスが進出しても、文化的背景からコーヒーが好まれず、経営が難しくなってしまう可能性が強いんです。

例: フィジーのユニークな飲料文化

フィジーでは、コーヒーの消費量が少なく、伝統的な「カヴァ」と呼ばれる飲み物が主流です。カヴァは、社交や儀式の場で広く飲まれるため、コーヒーよりも地元文化に密着した飲料として親しまれています。このような飲料文化の違いが、スターバックスのようなコーヒーチェーンが進出する際の障壁となります。

政治的要因

政治的な理由で進出が制限されるケースもあります。スターバックスはアメリカ発のブランドであるため、アメリカと関係が悪化している国では、外資系企業として進出が困難です。

たとえば、イランやキューバでは、アメリカとの長年の緊張関係や経済制裁がスターバックスを含むアメリカ企業の進出を阻んでいます。これらの国では、外資系企業に対する規制や国民感情が壁となり、現地法人の設立や運営が事実上不可能な状況です。

また、北朝鮮のように国際的な制裁が課されている場合や、ビジネス環境が法的に不透明な国でも進出は難しいでしょう。加えて、一部の国では外資系企業に対する高い税率や規制があることも大きな進出障壁となっています

例: 中国の進出成功とその裏側

中国市場ではスターバックスが成功していますが、それは現地パートナー企業との協力によるものです。しかし、中国政府は外資系企業の動向に敏感であり、規制が厳しくなるとスターバックスの経営戦略にも影響が及ぶ可能性があります。

コーヒー好きの多いイタリアやオーストラリアでもスタバは苦労した

テラス席

全体としては開発途上国への未進出が多いスタバですが、実は経済的にはある程度裕福なイタリアやオーストラリア市場でも進出に苦戦してきたという過去があります

主には文化的要因が強いのですが、具体例として面白いので、この2か国について取り上げておきたいと思います(お店自体は存在してはいますが)。

イタリア

イタリアへの進出は実はかなり最近です。2018年にミラノにイタリア初の店舗をオープンしました。

イタリアはもともと、コーヒー文化が豊かな国です。ローカルなコーヒー文化が根付いているため、スタバはイタリアの市場に参入するのに時間を掛けたといわれています。

初めての店舗では、高級店として展開しました。従来のスタバの形態とは違い、コーヒーの焙煎やバリスタ技術を見せる体験型の店舗にしたそうです。

イタリアでは地元のカフェ文化が非常に強いため、スターバックスはローカルの伝統を尊重しつつ、独自の高級感を打ち出すことで市場へ進出しました。

現在は、ミラノを中心にいくつかの店舗が展開されており、他の都市にも拡大していっている状況です。

オーストラリア

2000年にオーストラリアに進出しましたが、地元のカフェ文化が非常に強く、競争が激しかったため、多くの店舗が閉店に追い込まれました。

特にオーストラリアでは、独立系のカフェやバリスタによるx高品質なエスプレッソが好まれる傾向があり、スタバの標準化された商品や価格があまり受け入れられなかったという背景があります。

その結果、2008年にスターバックスは多くの店舗を閉鎖しました。現在ではシドニーやメルボルンなど大都市には一部の店舗が残っています。観光客を中心に営業を続けている状況です。

スタバの市場拡大戦略を超簡単に

会議
せっかくなんで未進出だけでなく、進出戦略についても掘り下げておきますね。

スターバックスが世界的ブランドとして成功を収めているのは、その独自の市場拡大戦略にあります。具体的には以下のポイントが重要です。

  • 世界中への店舗展開
  • 新しい店舗形態の導入
  • 商品ラインナップの多様化
  • デジタル技術の活用
  • 環境に配慮した取り組み

これらの戦略が、単なる「コーヒーチェーン」から、ライフスタイル全般を提供するブランドへとスタバを進化させています。以下で各ポイントを掘り下げてみましょう。

世界中への店舗展開

スターバックスの市場拡大の基盤は、世界中に店舗を展開する大胆なグローバル戦略です。アメリカを拠点に始まったスターバックスは、現在では80カ国以上で展開しています。

例えば、中国市場への積極的な投資がその代表例です。中国では都市ごとに店舗を展開し、地域ごとの文化やライフスタイルに合わせたメニューや店舗設計を採用。これにより、多様な市場に柔軟に対応できる拡張戦略を成功させています。

一方、展開する国によっては文化的な調整が必要で、例えば宗教や食文化の影響を受ける中東市場では、豚肉成分を含まないメニューを導入するなど、地域性を考慮した進出が行われています。

新しい店舗形態の導入

スタバは、従来のカフェスタイルだけでなく、新しい店舗形態を積極的に取り入れることで多様な顧客層を取り込むことに成功しています。

例として、都市部では「Starbucks Reserve Roastery」という高級志向の体験型店舗を導入。これにより、ラグジュアリーなカフェ体験を提供しています。また、過疎地域や交通の便が悪い地域では、ドライブスルー型やモバイル注文特化型の店舗を設置し、利便性を重視した顧客層をターゲットにしています。

この多様な店舗形態は、「一律ではない」戦略であり、地域やニーズに応じて柔軟に市場を拡大しています。

商品ラインナップの多様化

スタバの成功を支えるもう1つの柱が、商品ラインナップの多様化です。単にコーヒーを提供するだけでなく、紅茶、フラペチーノ、季節限定ドリンク、軽食、デザートなど、顧客のニーズに応じた幅広い商品を展開しています

また、ビーガン対応や低糖質オプションなど、ヘルスコンシャスなトレンドにも積極的に対応しています。このような取り組みは、健康志向の高まりが顕著な地域で特に支持されています。

さらに、スタバでは店内での飲食だけでなく、持ち帰り用のリテール商品(コーヒー豆や関連グッズ)も展開し、家庭でもスタバ体験を楽しめるようにすることでブランドの浸透を図っています。

デジタル技術の活用

スターバックスは、デジタル技術を積極的に取り入れることで顧客体験を向上させています。モバイルアプリを使った事前注文や決済機能は、忙しい現代人のライフスタイルにマッチし、利便性を大幅に向上させています。

また、アプリを通じたリワードプログラムでは、顧客の利用頻度に応じた特典を提供。これにより、リピーターを効果的に増やすことに成功しています。

さらに、データ分析を活用して顧客の嗜好や行動を把握することで、新メニューの開発やマーケティング戦略に役立てています。これにより、よりパーソナライズされたサービスを提供しています。

環境に配慮した取り組み

近年では、スターバックスはサステイナビリティへの取り組みを強化しています。リサイクル可能なカップやストローの導入、生分解性の高い素材を使用した包装など、環境への配慮を重視した施策を展開しています。

また、コーヒー豆の調達においても、フェアトレードやサステイナブルな生産を支援する取り組みを推進。これにより、エシカルな購買行動を求める顧客層から高い評価を得ています。

さらに、地域社会への還元や雇用創出の取り組みも行い、単なるコーヒーチェーンを超えた社会的責任を果たすブランドとしての立ち位置を確立しています。


今回は、スタバのない国とその理由について取り上げました。国の文化や経済的、社会的な背景によって、スタバが進出できないことが今の時代でも多々あります。

とはいえ、これからもまだまだ進出する国数は増えていくでしょう。

わたしも日頃、よく利用するスタバ。国によって、スタバがないこともあれば、地元のコーヒー文化を尊重し、調和した形で展開している場合もあるのが面白いところですね😊

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この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

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