アシダカグモって人間になつく?共存できれば便利だけど
家の中に突然、大きな蜘蛛が現れたらびっくりしますよね。わたしは虫が苦手ではない方ですが、アシダカグモに初めて遭遇した時は、恐怖で叫んでしまったことがあります。
見た目が毒々しい姿ですが、実は人間に害を与える虫ではないのをご存じでしたか?しかも、アシダカグモは人間になつくという話もよく聞きます。
今は山の中に住んでいるということもあり、やたらとアシダカグモを見かけますもので、友人に時々「またアシダカグモ出たんだけど…。本当に心臓に悪いよ」という話をしたりするんですが、友人の一人には「え、アシダカグモ可愛いじゃん。なついてる気もするし。」と反応するツワモノがいます。
私からするとなつかれたらなつかれたら恐ろしいので、「・・・。」となるんですが💦
そんなことを考えつつ、今回はアシダカグモが人になつくのか、またそういわれることが多い理由や、その生態に迫っていきたいと思います。
今日から、アシダカグモの見方が変わるかもしれませんよ。
※ハエトリグモについても記事も追加しました
アシタガグモって人間になつくの?
さて、アシダカグモって人間になつくのでしょうか?
結論、人にはなつきません。
クモは基本的に人になつくということはありませんし、それはアシダカグモも同様です。
なつくといわれている訳は、アシダカグモは臆病な性格といわれていて、人に攻撃をしないし、益虫だからです。時間をかけて人に馴らしていくと飼育もできるくらいになるようなので驚きです。
わたしが遭遇したアシダカグモは約15センチ位で、その大きさと気持ち悪い見た目に恐怖を感じたものですが、実は臆病な性格だったんですね。
アシダカグモがなついているように見えるのはなぜ?
そんなアシダカグモですが、人になつくように見える理由があるんです。それはアシダカグモの生態がそうさせるようです。
具体的に説明していきましょう。
アシダカグモって、人のいるところに突然、現れるんですが、エサを求めてやってきます。エサはゴキブリやハエや蚊で、それらを捕食します。
光のある所に集まる習性はなく、これはエサになる他の虫がそこに集まってくるから、アシダカグモも寄ってくるということです。
また、熱帯や温帯地域に生息しているクモなので、寒さに弱いです。暖かい場所を求めて家の中へ入ってくるんですよね。
人のいる場所にエサがあるから近づいてきますが、かなり臆病なので小さな音や振動にも敏感に反応します。人の気配を感じなくなると活動するんですね。
気が付くと近くにいることが多い。これが「私を好きで寄ってきた!」と思いやすい。こんなわけですね~。
※ちなみに寝ようとするとアシダカグモが出るという喜び悩みも存在します。そのあたりも記事にまとめていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
アシダカグモは益虫!ならば共存することも可能?
人にはなつかないけど、人のいる場所にエサを求めてやってくるアシダカグモ。人に害を与えるどころか、むしろ益虫なので見つけたら駆除するのでなく共存するっていうのもありだそうです。
益虫とは、このような定義です。
「人間にとって直接または間接に役だつ昆虫の呼称で、害虫に対する語。利用方法により有用昆虫と有益昆虫に分けることができる。」引用元:益虫(エキチュウ)とは? 意味や使い方 – コトバンク
アシダカグモがこの益虫にあたります。益虫といわれている理由は次の通りです。
アシダカグモは、基本的に人間には害をなしません。また、ばい菌を持ち込む衛生害虫でもありません。まれに、いきなり手で捕まえようとしたり払いのけようとしたりした際、身の危険を感じて人を噛むことはあります。しかし毒性はなく、人間にとって危険な存在でもありません。
<略>
アシダカグモは、家の中に出てくるゴキブリやハエ、ガなどをエサにします。衛生害虫のゴキブリはばい菌を持ち込みますし、ハエは不潔な場所から飛来して寄生虫の卵やウイルスを媒介します。ガは、農作物や果樹・庭木などに害をなすことがあります。こうした害虫を捕食する点で、アシダカグモは人間にとって益虫といえます。引用元:アシダカグモは益虫? 駆除すべきかどうか、生態を解説 – For your LIFE
害虫を食べてくれるのはありがたい存在ですよね。
またそれだけでなく、アシダカグモは毒を持っていないので人やペットに害を与えることもありません。見た目とは裏腹ですね。
クモって、壁や天井の隅に網を張るイメージですが、このアシダカグモは網を張らないのも特徴です。
以上の理由から、アシダカグモを発見してもそのまま放置して共存していくのもありっていう話になるんですね。
アシダカグモの生態が分かって、人間にとって悪い虫ではないことが分かりましたね。人間になつくことはありませんが、共存することは不可能ではありません。
家の中にいるほとんどのクモは益虫といわれているので、わたしは駆除することなく放置することが多いのですが、さすがにアシダカグモのようにインパクトのある見た目だと、できれば今後も遭遇したくないなと思ってしまいます。
できるだけ遭遇しないように、エサになるゴキブリやハエが出ないよう家の中をまめに掃除して清潔に保ったり、害虫の発生源になる生ごみなどを溜めないなど、普段から気を付けていこうと思います。
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