トコジラミが嫌う匂いって何?効果的とされるアロマを片っ端からご紹介

精油

近年、トコジラミの被害が急増している話をよく耳にするようになりました。ニュースなどでは中国からの輸入商品に紛れたトコジラミが広がっているなんていう情報も出ていますね。恐ろしい…。

トコジラミに刺されると、それは強烈な痒みだとか。知らない間に、家の中に侵入していることがあって、一度、繁殖するとかなり厄介な害虫です。虫嫌いのわたしからすると、できれば出会わずに済ませたい存在です。

トコジラミは一度増えてしまうと、それこそ業者を呼ばないと太刀打ちできない存在だともいわれています。しかしながら増える前に対処できれば話は別。

私自身は(トコジラミと関係なく)毎日精油を焚いていますが、モノによってはアロマもトコジラミを増やさないために使われています。そして、アロマは私のお家芸。ということで今回はトコジラミ対策としてアロマを使う方法をご紹介します。私が実際に使っている精油もご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います😊

トコジラミが嫌いな匂い!精油のアロマで対策しよう

アロマオイル2

トコジラミ対策として、アロマの精油を使った方法をご紹介します。トコジラミが嫌がる香りの精油を使うことで、寄せ付けない効果があります。

まずは私が知りうる限りのトコジラミが嫌がる香りの精油を一覧表にしますね。

精油の種類対象成分
ティーツリーオイルシトロネラール
ラベンダーオイルリナロール
ペパーミントオイル(ハッカ油)メントール
レモングラスオイルシトラール、シトロネラール、シトロネロール
ユーカリオイルシトロネラール、シネオール
クローブオイルオイゲノール、βーカリオフィレン
シダーウッドオイルシドロル
タイムオイルチモール
ニームオイルニームオイル
シナモンオイルオイゲノール、βーカリオフィレン
ローズマリーオイルシネオール、カンファー、βーカリオフィレン
レモンオイルシトラール
オレンジオイルシトラール
クスノキオイルカンファー
オレガノオイルカルバクロール、チモール
ゼラニウムシトロネロール

普段から使われているもの、もしくは好みの香りのものが見つかるかもと思って、まずは数にこだわってみました。

ちなみに気分に合わせて、精油の使い分けができたり、ブレンドして、香りを楽しむこともできます。わたしは、ラベンダー、ペパーミント、クスノキオイルをよく使用しています。

もちろん、効果の大小はモノによって異なります。ここからは特にトコジラミに効果的とされる精油に絞ってご紹介しますね。

忌避効果が特に強いと言われている2つの精油

ハーブとアロマ

トコジラミ対策に有効な精油の一覧表を挙げましたが、中でも忌避効果が特に強いオイルを2つ紹介します。

忌避効果が特に強いオイル
  • クスノキオイル
  • オレガノオイル

1つずつ、より詳しく解説していきましょう。

クスノキオイル

クスノキオイルとは、クスノキから抽出されたオイルで、スッとした清涼感のある香りの精油です。樟脳とも呼ばれています。

昔から、防虫剤として利用されていました。このクスノキオイルがトコジラミ対策に有効なんです。

東アジアにおいては,古くから防虫剤や防腐剤,医薬品として,クスノキ Cinnamomum cam- phora (L.) J. Presl.から精製された樟脳が利用されてきた.防虫剤としての樟脳には,かつて2 つの用途があり1),1つは衣類の防虫剤として箪笥などに入れる使用法,もう1つは南京虫な
どの対策として寝床で利用する方法であった

植物精油は一般に揮発性が高く,忌避効果の持続時間が短いという欠点があるが,本研 究においては,クスノキ精油20μl あるいは50μl の塗布により,夏季の夜間に少なくとも6 時間は効果が持続することが確かめられた.以上の結果から,クスノキ精油は昆虫媒介性感染 症の予防対策に利用できる可能性があると考えられた.引用元:佐賀大学農学部

そういえば、昔、母が着物を入れたタンスの引き出しの中にこのクスノキの香りのサシェを入れていた記憶があります。あれは、虫から着物を守るためだったんですね。

オレガノオイル

オレガノオイルとは、シソ科でやや苦味のあるスパイシーな香りの精油です。このオレガノオイルは、トコジラミへの忌避効果が特に高い精油です。

以下は、日本アロマ環境協会の見解です。

合成防虫剤の頻繁な使用によってトコジラミの耐性が問題になっている今、人と環境に優 しく、効果的な植物由来の忌避剤が求められ、世界中で研究がなされています。 今回は、シソ科のオレガノ精油の研究データをご紹介。 濃度の異なるオレガノ精油のトコジラミ忌避作用を、 3時間後から24時間後までDEET(合成防虫剤)と比較し た研究があります。いずれの濃度でも効果がありました が、その持続性は濃度依存的。(下図は9時間後の結果) 9時間後の効果は濃度10%で65%、濃度40%ではDEETと同
じ、 忌避率100%の効果が得られました。引用元:公益社団法人 日本アロマ環境協会

オレガノオイルの濃度が濃い程、トコジラミの忌避効果が高まるデータがあるとのことです。

トコジラミ対策のための精油やアロマオイルの使い方

アロマミスト

さてさて、有効であろう精油が見えてきたところで、これら精油の使い方についてお伝えしていきましょう。

わたしがおすすめなのは、アロマオイルスプレーです。

アロマオイルスプレーの作り方

遮光性のスプレーボトルに、無水エタノール5mlにアロマオイルを数滴入れ、水45mlを混ぜれば完成です。

そのアロマスプレーを、トコジラミが潜んでいそうな場所のソファやベッド、パジャマにシュッシュッと振りかけます。そうすることで、トコジラミを寄せ付けない対策になります。

また、アロマの香りに包まれ、とてもリラックスできる空間になるのでおすすめですよ。

匂いでの対策以外にトコジラミに対してできることは?

ディフューザー

精油の香りを利用したトコジラミ対策を紹介しましたが、その他に何かできることはないのでしょうか?

以下、厚生労働省が公開しているトコジラミ対策です。

熱風や高温の蒸気、掃除機による吸引、隙間の封鎖、潜み場所になるような物品の整理整頓などの方法がとられています。高温には弱く、50℃に30 分、60℃に10 分程度、100℃近くなら数秒さらされれば死亡しますが、隙間の奥の方に潜んでいる場合、この温度をそこまで到達させるのはかなり難しいと思いますし、さらに奥の方に逃げてしまうことも考えられますので、掃除機による吸引も含めて補助的な手段と考えた方がいいかと思います。
また、衣類等に付着したトコジラミを洗濯によって殺すことは難しいように思われます。また、薬剤処理と異なり、これらの方法による効果は一時的です。マットレスや畳、小型の家具などの単体の対策を行う場合は、畳・布団乾燥車の利用も考えられます。駆除というわけではありませんが、潜んでいるトコジラミが這い出してこないよう、マットレスなどを全面的に覆ってしまうカバーのような商品も市販されています。
引用元:厚生労働省

以上、挙げられているように、掃除機を使ったり、トコジラミが潜みやすい場所を作らないよう片付けておく必要がありますね。

わたしは、トコジラミ対策として、肌に触れるリネン類やパジャマ、肌着は洗濯乾燥機を使用して高温乾燥させています。

※あくまでもこれらは増やさないための対策で、増えてしまったトコジラミ問題はかなり根深いです。そうした場合は専門家に相談するようにしてください

てんまん香粧薬房のクスノキオイルのご紹介

アロマキャンドル

トコジラミに特に効果があるであろう精油の1つとしてクスノキオイルを紹介しましたが、実は我らがてんまん香粧薬房でもクスノキの精油を取り扱っています。

当然、てんまんマニアの私の部屋にもこのクスノキの精油は常備されていまして、日常使いのものをそのままトコジラミ対策に使っています。根本は匂いが好きだから使っているんですけどね~。

てんまん香粧薬房の精油は薬剤師監修ではなく、薬剤師自身が企画製造をしていることに魅力があります。まずは鼻からとはいえやはり身体の健康に関わってくるものですので、薬剤師印の安心感は捨てがたいんですよね。

トコジラミ対策を考えている方だけでなく、アロマが好きという方もぜひ一度試してみてくださいね~。


家の中へトコジラミが侵入してくると駆除が大変だったり、刺されると強烈なかゆみがあったりと、厄介なことばかり。

できれば、その姿を見ずに過ごしたいものですよね。トコジラミ対策は精油を上手に使う方法や、家の中を清潔に保つことがポイントです。

虫嫌いのわたしからは、精油を使ってのトコジラミ対策をご紹介しました。自分好みの香りを楽しみながらできるトコジラミ対策、ぜひ、やってみてくださいね。

この記事を作った人で編集者。28歳より10年以上ブログ運営の専門家として活動している。てんまん香粧薬房の商品が好きすぎて、「ぜひ一緒にメディアを運営しましょう」と持ち掛け、てんまん帳がスタートした。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。